中国政府が半導体の材料となる希少金属の輸出を規制すると発表したことを受け、西村経済産業大臣は中国に対し、規制の意図や運用方針を確認する考えを示しました。
西村経済産業大臣
「仮に、WTOなどの国際ルールに照らして不当な措置が講じられているということであれば、ルールに基づいて適切に対応していきたい」
中国政府が半導体の材料となるガリウムとゲルマニウムの関連製品の輸出を8月から規制すると発表したことを受け、西村大臣は、日本への影響について「精査している」と指摘。「今後、中国側に意図や運用方針など確認する」と強調しました。
半導体をめぐっては、アメリカが中国に対する輸出管理規制を行っているほか、日本も今月23日から半導体製造装置の輸出管理を強化する予定です。
そのため、今回の中国の措置は、日本やアメリカなどへの対抗措置だとの見方も出ていますが、西村大臣は「関連して講じられたとは承知していない」と説明したうえで、日本の輸出管理強化については「特定国を念頭に置くことなく、整合的に行っている」と説明しました。

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