日本銀行の植田総裁はきょう出席した国際会議で、物価の動向について「丁寧な分析で、物価の基調を見極めることが重要だ」との認識を示しました。

日銀 植田総裁
「物価動向については、様々な指標を丁寧に分析し、基調を見極めていくことが非常に重要です」

植田総裁は会議冒頭のあいさつで、物価上昇の背景について複数の要因が時間差をもって作用していることなどから、「リアルタイムで把握するのは困難だ」と指摘。

様々な指標を丁寧に分析し、物価の基調を見極めることが重要との認識を示しました。

また、国債の大規模な買い入れなど“非伝統的な金融政策”について、「メカニズムは十分に解明されていない」として、4月に打ち出したレビューで、効果や副作用について検証を進めていくと話しました。