トランプ米大統領は9日、クレジットカード金利の上限を1年間、10%に設定するよう求めると表明した。1月20日付で実施されるとしたが、詳細は明らかにしなかった。

トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、「居眠りジョー・バイデン(前大統領)の政権時代に野放しにされ、悪化の一途をたどった20%から30%、あるいはそれ以上の金利を課すクレジットカード会社による米国民の『搾取』をこれ以上許さない」とし、価格の手ごろさなどを意味する「AFFORDABILITY!(アフォーダビリティー)」の言葉も付け加えた。

クレジットカード各社が要求に応じるかどうかや、変更を強制するために大統領がどのような措置を講じる可能性があるのかは、現時点では不明だ。

11月の中間選挙では生活費への懸念が中心的な争点の一つとなっており、トランプ政権は物価対策を有権者に示す動きを強めている。

トランプ氏は2024年大統領選の公約で、クレジットカード金利に制限を課すことを目指すとしていた。

トランプ氏の投稿の数時間前、バーニー・サンダース上院議員(無所属)はXへの投稿で、「トランプ氏はクレジットカード金利を10%に制限し、ウォール街による殺人を止めると約束した。しかし実際には、彼は最大30%のクレジットカード金利を課す大手銀行のために規制を緩和したのだ」と指摘していた。

複数の銀行業界団体が昨年、サンダース議員と共和党のジョシュ・ホーリー上院議員に宛てた書簡で、両議員が提案しているように政府がクレジットカード金利を10%に制限した場合、消費者にとって悲惨な結果を招くと伝えた。

書簡は「現在クレジットカードを利用している多くの消費者は、質屋や自動車所有権を担保にしたローン、最悪の場合は高利貸や無規制のオンライン貸金業者、ブラックマーケットなどで短期的な資金ニーズを満たさざるを得なくなるだろう」と指摘した。

バンク・ポリシー・インスティテュート(BPI)は昨年の報告書で、「提案されている上限設定は、一部の家庭が直面している高い負債負担を軽減しようとする善意の取り組みではあるが、消費者のカード利用へのアクセスを損なうことになるだろう」と指摘。カード発行会社が購入に付与するリワードなどの利用者向け特典を削減せざるを得なくなる可能性があるとも述べた。

9日のトランプ氏の投稿に対し、ホーリー議員は「素晴らしいアイデアだ。これに投票するのが待ち遠しい」とXに投稿した。

原題:Trump Calls for One-Year Cap on Credit Card Rates at 10% (2)(抜粋)

--取材協力:Josh Wingrove、Steven T. Dennis、Katherine Chiglinsky、Derek Wallbank、David Scheer.

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