「定年社員がドライバーに」「2024年問題」に秘策?

外食大手の「吉野家」が今後のドライバー不足対策として目を付けているのが、定年退職した社員です。定年退職した社員を配送トラックの運転手として再雇用する制度を検討しているということです。

すでに今年1月から大阪で実験的に導入。再雇用した定年社員3人がドライバーとして物流センターから店舗に食材などを配達しています。

現在は3人で交代しながら1台のトラックを担当していますが、来年にも3台に増やし、規模を拡大する予定です。

一方、ドライバー不足をめぐっては、ヤマト運輸が6月1日発送分から、一部の区間で「宅急便」の配達が1日遅くなると発表。配送指定できる時間を▼現在の「翌日の14時以降」から▼「翌々日の午前中以降」に変更するということです。

物流業界では、来年4月から残業時間の上限規制が強化される一方、収入が減ることによるさらなる人手不足や総輸送量の減少が予想される「2024年問題」が深刻となっていて、各社が対応策を急いでいます。