百貨店大手の高島屋は今年2月までの1年間の決算で最終利益が16年ぶりに過去最高となりました。

高島屋が発表した今年2月までの1年間の決算によりますと、最終利益は前の年に比べ225億円増加して、278億円でした。新型コロナが拡大する前の2019年を大きく上回り、16年ぶりに過去最高を更新しました。

新型コロナによる行動制限の緩和で来店客が増えたことやインバウンド需要の回復で国内の百貨店事業が3期ぶりに営業黒字に転換したことが追い風となりました。

また、今年の業績見通しについても、新型コロナの位置付けがインフルエンザなどと同じ「5類」に移行することやインバウンドの増加を見込み、営業利益は350億円になるとしています。

ただ、村田社長は今後、海外への移動が活発化することも踏まえ、「出張や旅行に関連し衣料品などの消費が伸びる一方、海外に行けなかったために国内で消費していたものが海外で買われるマイナスの要素もある」と話しました。