アパレル大手の三陽商会は在庫管理の徹底など事業改革を進めた結果、7期ぶりに営業黒字だったと発表しました。

三陽商会 大江伸治社長
「実行可能な施策を一つ一つ着実に実行した。その結果、ある意味必然的に黒字化になったというふうに総括しております」

三陽商会が発表した今年2月までの1年間のグループ全体の決算で、本業のもうけを示す営業利益は22億3500万円となりました。営業黒字を確保するのは7期ぶりです。

コロナによる行動制限がなくなったことや水際対策の緩和に伴いインバウンド需要が回復したことで百貨店や直営店での売り上げが好調でした。

三陽商会は2015年に「バーバリー」のライセンス契約が終了して以降、長期にわたって売り上げが低迷し、不採算ブランドの撤退やリストラなどを進めてきました。

また、2020年5月には三井物産出身でスポーツウエア大手・ゴールドウインの再建を手掛けた大江伸治氏が社長に就任、在庫管理の徹底や値引き販売の抑制を強化するなど、構造改革にも取り組んでいました。