2日の日本市場では、財政健全性への懸念からフランス国債が大幅に下落(利回りが上昇)したことを受け、投資家のリスク回避ムードが強まり、株式は下落しそうだ。ユーロが売られ、相対的に安全な通貨としてドルが買われる中、円も比較的底堅い動きとなり、日本国債も上昇が見込まれる。

仏政府は2027年度予算案を発表し、財政赤字削減計画を示したものの、与党が議会で過半数を持たないこともあり、投資家の懸念を払拭するには至らなかった。仏10年国債利回りは上昇し、ドイツ10年国債との利回り格差は140ベーシスポイント超と12年の欧州債務危機が激化した時期の水準まで拡大した。イタリアやスペインなど他の南欧国債にも売り圧力がかかっており、投資家は欧州での危機再燃に身構え始めている。

一方、欧州へのエクスポージャーを削減する動きから米国債とドルが上昇。ブルームバーグ・ドル指数は6月のピークに接近した。米国が空母打撃群を中東に追加派遣するとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を受け、原油価格が上昇したものの、米国債利回りは低下。米利上げ観測も後退し、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの織り込みは3割を切った。

こうした中、日本市場でも投資家のリスク回避姿勢は強まりやすく、株式は下落が予想される。外為市場では安全資産とされるスイスフランが急騰し、ドルも上昇した。円はドル高を背景に158円台に下落しているものの、他通貨に対しては比較的堅調を維持しており、最近の日米当局者による円安けん制発言などもあり下げ止まる可能性が高い。

日本も財政健全性への懸念と無縁ではない。ただ、海外市場では日本国債先物が米国債や独国債に追随する動きを見せ、ひとまずリスク回避先として選好されているため、東京市場でも値上がりが予想される。

(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の夜間終値と通常取引清算値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)

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