観光と輸出に依存する経済構造の限界
タイ経済の基盤を支えてきたのは、主に「観光」と「輸出」という2つの原動力です。
観光業はGDPの約5分の1を占めるほど依存度が高く、コロナ禍前には年間4000万人もの外国人観光客が訪れていました。
しかし、パンデミックを経て客足は完全には戻っていません。
また、タイは自動車や農産物、食品、電子機器など多様な分野の製造拠点であり、中国と東南アジアをつなぐサプライチェーンの結節点でもあります。
2025年には5700億ドル規模の経済に成長し、東南アジア第3位の地位を築きました。
しかし、米政府による世界各国への関税引き上げなど、地政学的な要因が足かせとなり、製造業を取り巻く貿易や投資の環境は大きく変わってしまいました。
とはいえ、コロナ禍や関税の影響は他国も受けています。タイ固有の成長阻害要因を理解するには、歴史を遡る必要があります。
