米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、インフレをもたらしているショックが和らぐには時間がかかる可能性があり、強いインフレ圧力が定着するリスクがあると警告した。

経済と金融政策に関する最新の見通しを示した講演で、バーキン氏は、米連邦公開市場委員会(FOMC)による先週の利上げはインフレ鈍化につながると述べたものの、追加の金融引き締めが必要かどうかについては明言しなかった。一方、供給ショックはもはや一過性のものではなく、経済全体に根強い物価上昇圧力を残しているとの認識を示した。

同氏は22日、ボルティモアでのイベントに向けて準備した講演原稿で、「こうしたショックはいずれ収まるかもしれないが、時間がかかるとみている」と指摘。「それまでの間、高いインフレ水準が将来のインフレに影響を及ぼすリスクがある」と述べた。

今年のFOMCでは議決権を持たないバーキン氏は、「ここからどうするのか。われわれはインフレ率を持続的に2%の目標に戻すことに全力で取り組んでいる。先週の利上げはその一助となる」と述べた。「追加利上げは必要になるのか。必要なら何回か。今後を見極めたい」と語った。

バーキン氏は、今後のインフレについて2つのシナリオを示した。1つ目は、最近のショックが薄れるにつれて物価上昇圧力が急速に和らぐケース。2つ目は、インフレ圧力が引き続き残るケースだ。

同氏は「インフレが短期間で低下する可能性もあると考えている。最近のショックの一部は反転する可能性がある」と述べた。また、消費者が「限界に達し始める」可能性があるほか、投資が鈍化し、雇用が「失速する」可能性もあると指摘した。

「一方で、インフレがより根強いものになる可能性もある。一時的なショックが長引くこともあり得る」とバーキン氏は指摘。「新たなコスト圧力が生じる可能性もある。需要の強まりが価格に波及する可能性があるほか、現在のインフレの影響が価格に反映される可能性もある」と述べた。

バーキン氏は経済見通しについて、「経済と労働市場は引き続き堅調な基盤にある」と強気な見方を示した。

原題:Fed’s Barkin Warns Inflation Pressures Will Take Time to Pass

(抜粋)

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