高水準を維持するインデックス型外国株式

また、外国株式ファンドについても8月は1兆5,000億円と7月から1,500億円減少となり、減少ペースはやや和らいだものの、2カ月連続の減少となった。一般販売されているものをタイプ別に見ると、インデックス型が1兆200億円と7月から900億円減少し、顕著だった。

個別で8月に資金流入が大きかったインデックス型の外国株式ファンドを見ると、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(愛称:オルカン)」(三菱UAM)に4,000億円の資金流入があったが、7月から500億円近く鈍化した。また、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(三菱UAM)についても2,000億円以上は維持したが、7月から鈍化した。この2本合計で7月からの減少額が700億円に迫っており、インデックス型への流入鈍化はこの2本の減少が大きかった。

この2本については2025年1月と2026年1月を除けば、6月、7月と流入額が過去最大を2カ月連続で更新した。8月に鈍化したというよりも、夏のボーナスを原資とした買付などによって6月、7月に膨らんでいた面が大きいだろう。

もっとも、8月も3カ月連続でこの2本を中心にインデックス型外国株式ファンド全体に1兆円を超える資金流入があり、販売自体は堅調そのものといえよう。2026年累積でみると8月までで流入額が8兆800億円を記録しており、2024年、2025年を大きく上回っている。

その背景には、NISA口座からの投信の買付が2026年に一段と増加していることがあると考えられる。証券10社の7月までの数値になるが、NISA口座の年初からの投信の買付額を見ても2026年は7月までの累積で7兆円に迫っており、過去2年と比べて増加している。その買付増加の大部分がインデックス型の外国株式ファンドへの流入になっているとみられ、流入が底上げされていると推察される。一部は先述した国内株式ファンドに流れている可能性もあり、このままNISA口座からの投信の買付とともに、インデックス型の株式ファンドへの資金流入の勢いが続くのか注目したい。

テーマ型の外国株式ファンドの一部が高騰

8月は、一部のテーマ型の外国株式ファンドが高騰し、中には収益率が20%を超えるものもあった。

(※情報提供、記事執筆:ニッセイ基礎研究所 金融研究部 上席研究員 前山 裕亮)