(ブルームバーグ):米連邦準備制度は14日、10月14日までの1カ月間について、準備預金管理を目的とした米財務省短期証券(TB)の買い入れを実施しないと発表した。見送りは2カ月連続で、当局者が金融システム内の銀行準備預金の水準を適切とみていることを示している。
ニューヨーク連銀のウェブサイトによると、同連銀の公開市場デスクは9月15日-10月14日の期間に準備預金管理のための買い入れ(RMP)を実施する予定はないが、約156億ドル(約2兆4080億円)の再投資による買い入れを予定している。
買い入れの休止は、連邦準備制度が資金調達市場の円滑な機能に自信を持っていることを示している。実際、米国債を担保とする借り入れコストに基づく指標金利「担保付翌日物調達金利(SOFR)」は過去1カ月の大半で、準備預金残高への付利(IORB)と同水準かそれを下回って推移している。
四半期ごとの納税期限を前に、米財務省がTBの発行残高を減らしていることも、その見方を裏付けている。今回の変更は、金融政策やバランスシート戦略の転換を示すものではない。
ウェルズ・ファーゴとバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、RMPが今月は休止され、10月半ばに再開すると予想していた。米財務省が来月からTBの発行を増やすのに伴い、資金調達市場の一部で圧力が表面化すると見込まれている。バークレイズのストラテジスト、サミュエル・アール氏は、買い入れ額が10月に100億ドル、11月には200億ドルまで増えるとみている。
一方、シティグループのストラテジストは、銀行の準備預金残高は既に「やや潤沢な状態」に戻っていると指摘し、連邦準備制度が年内いっぱい買い入れを休止するとみている。
銀行準備預金残高は9月9日時点で3兆400億ドルだった。昨年末の2兆8500億ドルから増加し、年初来平均の3兆100億ドルも上回っている。
連邦準備制度は2025年末、量的引き締め(QT)として知られるバランスシート圧縮を突如停止し、残存期間1年未満の米国債を買い入れることで、金融システムに準備預金を再び供給する方向へ転換した経緯がある。
資金調達市場では過去1カ月、全般に需給が緩和している。利用可能な担保を上回る潤沢な現金が流入しており、銀行は短期市場で運用する資金を増やし、マネー・マーケット・ファンド(MMF)の資産残高も過去最高に達している。このため、米財務省がTBを大量発行する中でも、短期金融市場の金利は安定的に推移している。
原題:Fed Extends Pause on Reserve Management Purchases to Mid-October(抜粋)
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