(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席が今月下旬に予定している訪米を取りやめることについて、懸念していないと述べた。
トランプ氏は13日、アイルランドのドゥーンベッグで開催されたアイリッシュ・オープンを観戦した際、記者団に「そのことは心配していない」と発言。「われわれは素晴らしい関係にある。彼はうまくやっていきたいと思っているし、われわれもそうだ。われわれはうまくやっていく」と語った。
トランプ氏の発言は、米国が台湾への新たな武器売却を承認すれば、習氏の訪米を取りやめると中国が警告したとの報道を受けたもの。台湾問題は、中国政府にとって大きな争点となっている。
トランプ氏は、中国が自国の一部と見なす民主的な自治地域である台湾に対し、140億ドル(約2兆1500億円)規模の武器取引を検討していると明らかにしている。習氏はこれまで、台湾問題への対応を誤れば衝突につながる可能性があるとトランプ氏に警告している。
トランプ氏は以前、5月の首脳会談で台湾について習氏と「かなり多く」話したと述べていた。当時のFOXニュースのインタビューでは、同問題を巡り中国政府に「冷静になって」ほしいとも語っていた。

米中首脳は今月下旬、首都ワシントンで対面会談を行う予定だ。台湾のほか、貿易、AI、中東を巡る対立の抑制を目指す。5月の首脳会談では両首脳の親密ぶりが目立ったが、特にイラン戦争をはじめ、両国間には新たな緊張が生じている。
中国はイラン産原油の主要な買い手で、イラン政府との経済関係を断つよう求めるトランプ氏の要請に、中国政府は抵抗している。戦争開始以降ほぼ封鎖されているエネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡の通航再開と、紛争終結への合意を目指し、トランプ氏はイランへの経済的圧力を強めようとしている。
一方、習氏は、米国がイスラエルと始め、7カ月目を迎えた戦争の終結に向けて、トランプ氏を支援することを急ぐ様子はない。イラン経済を支える中国企業により強硬な措置を講じれば、米国にとっても一段と大きな反発を招くリスクもある。
昨年の報復関税の応酬が金融市場を動揺させ、世界的な景気悪化への懸念を高めたことを受け、両国とも関係の安定維持に意欲を示す。レアアース(希土類)や先端技術の輸出規制を巡る緊張が続く中でも、その後成立した貿易休戦はおおむね維持されている。ただ、この休戦は11月10日に期限を迎える。
原題:Trump Says He’s Not Worried About Xi Calling Off Summit(抜粋)
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