深夜トーク番組の司会者ジミー・キンメル氏は、米南部テキサス州の上院選に出馬している民主党候補ジェームズ・タラリコ氏とのインタビューをテレビ放送しないと明らかにした。具体的な内容は語らなかったが、米連邦通信委員会(FCC)からの圧力が決断の背景にあるという。

キンメル氏は9日の放送で、インタビューは代わりに同番組のユーチューブチャンネルで公開すると説明した。FCCが同番組や放送する米テレビ大手ABCの系列局に対し、「気に入らないと思われるゲストの起用」を巡って脅しをかけていると批判した。

キンメル氏は「地元局、特にこうした問題への対応を迫られるテキサス州のABC系列局に配慮し、明日予定しているタラリコ氏とのインタビューはテレビでは放送しない」と述べた。

2月にも似たような問題が起きた。別のテレビ大手CBSは当時、深夜番組の司会を務めていたスティーブン・コルベア氏によるタラリコ氏へのインタビューの放送を取りやめた。コルベア氏は代わりにインタビューをユーチューブで公開し、再生回数は数百万回に達した。この騒動を受け、タラリコ氏は250万ドル(約3億8600万円)の献金を集めた。同氏が1日で集めた額としては、それまでで最高だった。

FCCはコメント要請に直ちに応じなかった。

トランプ政権下では、公職選挙の候補者を放送で取り上げた場合、対立候補にも同等の出演機会を与えるよう放送局に義務付ける規則の適用が改めて強化されている。ニュース番組やトーク番組はこれまで適用除外とされるケースが多かったが、ブレンダン・カー委員長率いるFCCは、こうした慣例を見直す姿勢を示している。

ABCは8月、トランプ政権が批判した番組内容を理由に、同社への違法な「報復措置」を講じているとしてFCCを提訴した。ABCは裁判所に対し、FCCが同社の放送免許の早期更新申請に追加措置を講じたり、番組内容などに関する編集上の裁量に介入したりすることを禁じるよう求めている。FCCは先週、訴えを棄却するよう裁判所に申し立てた。

タラリコ氏は、テキサス州司法長官を務める共和党候補ケン・パクストン氏と接戦を繰り広げている。この選挙は連邦上院でどちらの党が過半数を握るかを左右する重要な一戦とみられている。テキサス州では30年以上にわたり、民主党候補は州全体の選挙で勝利していない。タラリコ氏はこうした共和党の牙城で善戦している。

原題:Kimmel Pulls Talarico Interview After Alleged FCC Threat (2)(抜粋)

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