アップルは高級スマートウオッチを含む自社端末に、AIを活用した音声機能などを新たに追加する。拡大するAIウエアラブル端末市場で攻勢を強める。

同社は9日、カリフォルニア州クパチーノ本社で開いたイベントで、「Apple Watch Series 12」と「Ultra 4」を発表。両モデルには新たに「Audio Intelligence」ツールが搭載される。このうち「Siri Recap」は周囲の音声を聞き取り、装着者が1日を通じて交わした会話について概要をメモする。「Live Recap」は対面での会話について、直近15秒間に話された内容を文字にして表示する。赤ちゃんの泣き声や、ドアのチャイム、サイレンなど重要な音を聞き取ることもできる。

新たな音声機能のそれぞれについて、ユーザーは利用するかどうかを選択できる。アップルによると、新機能によって録音データが作成・保存されることはない。生の音声データにアップルや他のアプリがアクセスすることはできず、処理後直ちに削除される。

新たな音声機能は今年後半に英語で試験利用が可能になる。ユーザーのテキスト、メール、カレンダー、写真に基づいて質問に答えられるよう改良されたSiriは、9月14日に基本ソフト「watchOS 27」のベータ版として提供が始まる。

アップルのスマートウオッチは今回の機能刷新により、まだ黎明期にあるAIウエアラブル端末市場で競争力を高めることになる。アマゾン・ドット・コムのリストバンド型端末「Bee」や、プロードのメモ作成端末など、会話の録音や、文字起こし、AIによる要約を可能にする端末が相次いで登場している。

原題:Apple Takes on AI Wearables With Always-Listening Watch Features(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.