国際原子力機関(IAEA)は、核関連活動の疑いがあるイランの施設「ピックアックス山」で建設作業を確認したと明らかにした。同施設は主要なウラン濃縮施設のすぐ南に位置し、厳重に防護されている。

IAEAはまだトンネル施設内部を査察していないが、遠隔画像から同施設で新たな動きが確認されたと、グロッシ事務局長が10日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで明らかにした。トランプ米大統領は過去1週間に少なくとも2回、公の場での発言で同施設に言及している。

グロッシ氏は「この建設現場周辺で動きがあることを示す兆候がいくつかある」と述べた。「そこで行われている可能性のある活動について、具体的な情報は何も得ていない」と語った。

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長

IAEA理事会は、核活動に関連する要件を順守していないとして、イランの核問題を国連安全保障理事会に付託した。査察官はイスラエルと米国がイラン各地の核施設を攻撃した2025年6月以降、同国が保有する核兵器級に近い濃縮ウランの状態や所在を確認できていない。

トランプ大統領は9日、共和党の集会で「ピックアックスで多少の動きがあることを把握している」と述べた。「イランには妙なまねをしないよう忠告する。そうでなければ、われわれは極めて強力な攻撃を加えざるを得ない」と語った。

テヘランの南220キロ、ザグロス山脈に位置するピックアックスの施設では、破壊工作員がイランの遠心分離機製造施設を攻撃した6年前から活動が始まった。

グロッシ氏は「当時、イランは『全てをトンネルの中、山の内部に移す』と言っていた」と述べた。「攻撃を寄せ付けず、防護された施設にするということだった」と語った。

イスラエルと米国はイランに対し、遠心分離機計画を廃止し、ウラン濃縮を停止するよう求めている。遠心分離機は高速回転によってウラン同位体を分離する装置で、発電用または核兵器用の核燃料製造に不可欠な技術。

IAEA理事会が9日夜にイランへの非難決議を採択したことで、イランの核施設に対する新たな軍事攻撃もあり得る。トランプ大統領は、イランによる核兵器保有を阻止することが、同国との戦争に踏み切る理由だと繰り返し述べている。

イランは今週配布した外交文書で、西側諸国に対し、IAEAを戦争の道具にしないよう警告した。イランのIAEA大使は、同機関がイランの核関連義務の不履行を認定した翌日にイスラエルが同国への攻撃を開始した2025年6月の前例を強調した。

同大使はこの11ページに及ぶ文書で、「決議採択からわずか数時間後に行われたイスラエル政権と米国によるイランへの攻撃は、決議案提出国の隠された意図を示す確かな証拠だ」と記し、「違法な攻撃を非難する」よう求めた。

原題:UN Nuclear Watchdog Confirms Activity at Iran’s Pickaxe Mountain(抜粋)

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