トランプ米政権の支援を受け、ベネズエラで石油開発を手がけるノース・アメリカン・ブルー・エナジー・パートナーズ(NABEP)は、今後2年余りで原油生産量を2倍超に引き上げる計画だ。

NABEPは、現在の1日当たり約20万バレルから、2028年末までに50万バレルへ引き上げることを目指している。これまでの増産は社内で生み出したキャッシュフローで賄ってきたが、外部からの投資が入れば成長を加速できると、同社はブルームバーグ・ニュースへの電子メールで明らかにした。

NABEPはここ数週間で一躍注目を集めた。トランプ政権が「世界史上最大の石油取引」と称する合意に署名したためだ。この合意に基づき、同社は推定650億バレルの確認埋蔵量を持つ17油田を100年間にわたって掘削する権利を得た。

今回の米政府との合意について、NABEPは同社の成長路線を「さらに加速させるものだ」と説明した。

イランをめぐる紛争を受けてガソリンとディーゼル燃料の価格が急騰するなか、ベネズエラの原油増産はトランプ大統領の最優先課題の一つとなっている。

ベネズエラの原油生産が、11月の米選挙前に燃料の小売価格を抑えられるほど急増する可能性は低い。それでも政権は、長期的な価格抑制に取り組んでいる姿勢を示したい考えだ。

Photographer: Gaby Oraa/Bloomberg

米政府とNABEPによる前例のない合意は、トランプ政権にとって大きなリスクを伴う賭けだ。エクソンモービル・ホールディングスやコノコフィリップスなど国際的な石油大手の動きが十分に速くないことにいら立った米政府は、NABEPと同社のアレハンドロ・ベタンコート最高経営責任者(CEO)と連携し、失脚した強権的指導者ニコラス・マドゥロ氏の後を継いだベネズエラ政権との合意に踏み切った。

この合意は石油業界の多くの関係者にとって寝耳に水で、米政府が事業の35%の持ち分を取得したことにも驚きが広がった。一方、支持者はこの合意によって増産のペースを速められるうえ、米政府が関与することで、他の投資家も長期的に安心して資金を投じられるようになると主張している。

原題:Trump’s Venezuela Oil Venture Eyes 150% Output Hike by Late 2028(抜粋)

--取材協力:Jennifer A Dlouhy.

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