ブルームバーグ・エコノミクス(BE)が構築した機械学習モデルが、過去の金融政策決定を基に今後の政策を予測し、イングランド銀行(英中央銀行)が大半の予想より早い2月に利上げするとの見込みを示した。

BEのモデルは、欧州中央銀行(ECB)が中心的な見通しに対するリスクを評価するために開発したモデルを再現した。予測は、イングランド銀行が来年最初の金融政策委員会(MPC)で0.25ポイントの利上げを決定し、政策金利を4%にするとしている。一方、エコノミストの予想中央値では、2月の会合では政策金利は3.75%に据え置かれる見通しだ。

原油価格の急騰と中東での戦争により、金融政策の先行きを巡るリスクは大きく高まっている。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想では、イングランド銀行は当面のインフレ上昇には反応せず様子を見るとみられている。MPCでも現在は同様の見解が多数を占める。

これに対し、BEのモデルは今後リスクが十分に高まり、5カ月後には利上げが正当化されると予測している。モデルは、最新のデータに加え、イングランド銀行が独立した1997年までさかのぼる50以上の経済・市場指標、過去の類似した局面でイングランド銀行がどのように対応したかを学習して判断する。

政策を巡る確率的な予測は、エネルギー価格と金利が市場予想に沿って推移することを前提としている。過去の実績では、このモデルの精度は比較的高かった。過去10年間では、実際に行われた金利変更の半分から3分の2を事前に予測できた計算となり、実際には行われなかった金利変更を予測するケースはごくまれだった。

BEのアンドレイ・ソコル氏とダン・ハンソン氏は、「エネルギー価格がおおむね現在の市場予想に沿って推移すれば、利上げの回避はますます難しくなる」と指摘した。

英国の天然ガス価格は、ロシアがウクライナに侵攻した2022年以来の高値に上昇している。英国は天然ガスへの依存度が高く、自国内の貯蔵量が少ないため、今冬は特に大きな打撃に見舞われる可能性がある。

ソコル氏らは「冬を通じて利上げの確率が高まるとのモデルの予測は、最近のエネルギー価格、特に天然ガス価格の動きと一致する。価格上昇が定着すれば、料金の上限が改定される新年に、インフレ率が4%に達する可能性は十分にある」との見方を示した。

また、「4%は、英中銀が以前、家計が物価の先行きをより強く意識するようになると指摘した水準だ」と述べた。

原題:AI Model Built by Bloomberg Predicts UK Rate Rise in February(抜粋)

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