ロンドンのバスは来年夏までに、全ての車両が空調設備を備えたものになる予定だ。熱波に見舞われた今年、運転手らが相次いでストを実施したことを受け、実現に向かう。

ロンドン交通局(TfL)のバス部門ディレクター、ローナ・マーフィー氏は9日の発表文で、「最近の気象状況が運転手にとって、いかに厳しいものかを認識している」と表明。

全てのバスにエアコンを導入することで、今後の気温上昇がもたらす脅威に備え、「将来にわたって」バス網を維持することにつながると説明した。

TfLとロンドン市長室は、バス運転手を代表する労働組合との間で、首都を走る全てのバス9000台に2027年5月末までに空調を設置することで合意した。現時点では十分な冷房設備を備えているのは新型バスに限られ、旧型車両の多くには設置されていない。

ロンドンは今夏、5回の熱波に見舞われ、高温に対する都市の脆弱(ぜいじゃく)性が浮き彫りになった。バス運転手らは、猛暑によって健康上の問題が生じ、一部では安全な運行が困難になったため、ストに踏み切らざるを得なかったとしている。

英国では今年、観測史上最も暑い夏となり、7月末までに生産性低下による損失が推計44億ポンド(約9150億円)に上った。

TfLへの情報公開請求で開示されたデータによると、現在、完全な空調設備を備えるロンドンのバスは全体の4%にとどまっている。

労組ユナイトのシャロン・グラハム書記長は9日、バス運転手らが今夏、「劣悪な環境」にさらされていたと発表文で指摘した。

原題:London Bus Drivers Win AC Battle After Enduring ‘Appalling’ Heat(抜粋)

--取材協力:Joe Wertz.

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