中国の華為技術(ファーウェイ)と小米(シャオミ)は、米アップルが初めて折りたたみスマートフォン市場に参入する数日前に、中国スマホ市場で競争を一段と激化させている。

ファーウェイは7日、2つの折りたたみ機構を備えた超高級3つ折り端末の最新モデル「Mate XT 2」を発表した。2年前に発売したMate XTの後継機で、設計の複雑さが増したのに伴い、価格も約10%高い1万9999元(約46万円)に引き上げた。

同社のコンシューマー事業トップ、余承東(リチャード・ユー)氏は、コスト上昇の一因としてメモリー調達が難しくなっていることを挙げた。メモリーの供給逼迫が製品仕様にも影響していることは搭載容量にも表れている。Mate XT 2は通常のスマホとして使えるほか、広げると10.2インチのタブレットになるが、最も基本的なモデルでメモリー16ギガバイト(GB)、ストレージ256GBにとどまり、高級端末としては比較的少ない。

Mate XT 2は12日から中国で購入できる。

ファーウェイに続き、小米の雷軍最高経営責任者(CEO)は「Xiaomi 18 Fold」を発表した。中国メーカーが自給力の強化を目指す中で国内で開発したもう1つの折りたたみ端末となる。

256GB版が1万999元からで、中国の有力メーカー、長鑫存儲技術(CXMT)のメモリーと、小米の「Xring O3」プロセッサーを搭載する。パスポートのようなデザインが特徴で、アップル初の折りたたみ式iPhoneで予想されている形状に似ている。

雷氏は3000人を超える参加者を集めた北京での華やかなイベントで、「現在、メモリーは非常に高価だ。そのため価格は安くないが、支払う金額に見合う価値は間違いなくある」と述べた。

中国を代表する2つのブランドによるこうした先手の動きは、ニッチながら高価格帯の折りたたみスマホ市場へのアップルの参入がもたらす脅威と機会の大きさを浮き彫りにしている。アップルのジョン・ターナス新CEOは9日、同社史上最大規模となる一連の新製品投入の第1弾として折りたたみ式iPhoneを発表すると予想されている。

価格が2000ドル(約31万円)を超えると予想される折りたたみ式iPhoneは、中国メーカーや世界出荷台数首位のサムスン電子が長年販売してきた折りたたみ端末への関心を新たに高める見込みだ。中国では、市場全体が縮小する中でも折りたたみスマホは底堅さを保つ数少ない明るい分野となっている。

カウンターポイントのアナリスト、アイバン・ラム氏は「アップルは世界最大の高級端末利用者基盤を抱えている。同社の折りたたみ端末は好調に売れ、市場シェアを急速に獲得するだろう」と述べた。同氏は新端末が消費者への普及を促し、その波及効果で競合他社の端末需要も押し上げると予想している。

カウンターポイントのデータによると、スマホ市場は今年、過去最大の縮小に向かっており、出荷台数は14%減少する見通しだ。中国のスマホメーカーは、部品価格の急騰を価格に吸収しにくい低価格端末への依存度が高く、特に大きな打撃を受けている。こうした苦境を脱し、販売価格を引き上げるため、大半のブランドは現在、折りたたみ端末など高価格帯の製品を積極的に売り込んでいる。

9日に予定されるアップルの華々しい新製品発表イベントより数日早く製品を投入することで、中国メーカーは少なくとも一時的に脚光を浴びる機会を得られる。スマート・アナリティクス・グローバルの予測によると、アップルは今年、世界の折りたたみスマホ市場で4分の1のシェアを獲得し、来年にはシェア41%で首位に立つ可能性がある。

原題:Huawei’s $3,000 Device Is China’s Answer to Foldable iPhone (1)(抜粋)

--取材協力:Gao Yuan、Linda Lew.

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