(ブルームバーグ):米アマゾン・ドット・コムの貨物機が6日、マイアミ国際空港で滑走路をオーバーランして炎上し、少なくとも5人が死亡した。同空港の滑走路は閉鎖された。
米連邦航空局(FAA)によると、貨物機ボーイング767-300型機は「プライム・エア7598便」として、プエルトリコのサンフアンにあるルイス・ムニョス・マリン国際空港から到着し、現地時間午後2時(日本時間7日午前3時)ごろに滑走路をオーバーランした。
マイアミ・デイド消防救助局は、同機は空港付近で複数の車両に激突し、一部の人が車内に閉じ込められたと説明。同局は事故への出動時、激しい炎と煙が上がっていたと指摘した。
マイアミ・デイド郡のレビンカバ郡長は記者会見で、5人が死亡したほか、さらに5人が負傷し、うち3人が重体だと明らかにした。

マイアミ国際空港の広報担当者インディラ・アルメイダパルディロ氏は声明で、「プライム・エア7598便はマイアミ国際空港の斜めに延びる滑走路をオーバーランし、空港北西端で動けない状態となっている」とコメント。午後3時時点で全ての滑走路と誘導路が閉鎖され、飛行禁止が実施されているとした。別の広報担当者グレッグ・チン氏はそれから数時間後、少なくとも2本の滑走路が再開したと明らかにした。
マイアミ・デイド消防救助局のジャダラ局長によると、犠牲者の一部は同機が衝突した車両の中に閉じ込められていた。ジャダラ氏は記者会見で、「極めて複雑な火災」も発生し、「機内に閉じ込められた機長と副操縦士の捜索・救助」の間もエンジン部分が燃えていたと述べた。
現場には計60隊の消防隊が出動。同氏はさらに、「通報を受けてから30秒以内に到着した」とした上で、「現在も機体から燃料が漏れ続けており、今まさに流出を食い止める作業を進めている」と語った。
ダフィー米運輸長官は、大幅な遅延や欠航の可能性があるとXへの投稿で警告した。
マイアミを拠点とする貨物航空会社21 Airは2024年、アマゾン向けにこのボーイング767-300型貨物機の運航を開始した。アマゾンは、21 Airが運航する同社の航空機1機がマイアミへの着陸を試みた際に事故が起きたことを確認した。
アマゾンの広報担当者ケリー・ナンテル氏はXへの投稿で、「何が起きたのかを正確に把握するため、地元当局や関係当局と緊密に連携している」とし、「現時点で何よりも優先しているのは、関係者全員の安全と健康を確保し、必要なケアを提供することだ」と説明した。
FAAは事故を調査すると明らかにした。米国家運輸安全委員会(NTSB)も調査を開始し、7日に記者説明会を開くとしている。
21 Airの担当者にコメントを要請したものの、回答は得られていない。
アマゾンの自社貨物航空部門は、長距離輸送や大量輸送に対応できる大型機に軸足を移しており、マイアミで事故を起こした767型機が現在、保有機材で最大の割合を占めている。アマゾン・プライムはこのほか、エアバスA330-300型貨物機10機に加え、地域路線向けに一段と小型の737型機も保有している。

原題:Amazon Cargo Plane Overshoots Runway in Miami, Killing Five (2)(抜粋)
(4-7段落に当局の記者会見などを追加して更新します)
--取材協力:Maria Paula Mijares Torres、Benedikt Kammel、Siddharth Philip.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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