(ブルームバーグ):銅価格が7日、ロンドン金属取引所(LME)で過去最高値に上昇した。トランプ米大統領が精製銅にも関税を拡大するとの観測を背景に、銅は数週間にわたって上昇が続いていた。
LMEの指標となる3カ月物先物は一時0.8%高の1トン=1万4533ドルまで上昇し、1月に付けた最高値を更新した。
長期的な需給の不均衡により、銅価格は過去1年間で17%上昇している。世界の主要銅鉱山では設備の老朽化が進み、データセンターや再生可能エネルギー、送電網で拡大する需要に供給が追いついていない。
ただし、足元では短期的な要因が前面に出ている。特に、米国での価格がより高いことを利用して利益を得ようとするトレーダーが今年、数十万トンの銅を米国に送り込んだことが大きい。関税措置が必要かどうかを巡り、米商務省がホワイトハウスへの報告書を提出する予定時期から約2カ月が過ぎているが、市場は一次銅の輸入に関税が課される可能性を今も織り込んでいる。
世界全体の銅在庫は比較的高いものの、現在は米国に大きく偏り、世界各地に広がるLMEの倉庫網では減少している。このため、短期的に利用できる銅が不足し、売り持ちの投資家への圧力が強まった。需要が低調にもかかわらず、こうした状況が銅価格を過去最高値に押し上げる一因となった。
LMEの銅相場は、ロンドン時間7日午後4時55分時点で、0.6%高の1トン=1万4415ドルで取引されている。
原題:Copper Surges to All-Time High as Tariff Turmoil Rocks Market(抜粋)
--取材協力:Jack Ryan.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.