複数の暗号資産交換業者がビットコインの移動に使うリキッド・ネットワークで、ウォレットがハッキングされ3億2000万ドル(約495億円)が流出した。相次ぐ侵害で、デジタル資産のセキュリティーに対する信頼が揺らいでいる。

ウォレットに保管されていた4200ビットコインのうち、約4000ビットコインが奪われたと、同ネットワークの運営者がソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」への投稿で明らかにした。セキュリティー上の欠陥を発見して運営者に修正を促し、奪った資金を後に返還する「ホワイトハット・ハッカー」による侵入とみられるという。こうしたホワイトハット・ハッカーは手数料を要求することもある。

リキッド・ネットワークは「リキッドのウォレットが影響を受け、ご不便をおかけすることをおわびする」と文書に記し、全ての新規取引を停止したと明らかにした。「通常のネットワーク活動を回復できるよう、フェデレーションのメンバーが問題解決に鋭意取り組んでいる」と説明した。

今回のハッキングを含め、一連の攻撃で暗号資産のサイバーセキュリティーに対する懸念が広がっている。先週には、クリプト・ドット・コム関連のデジタル資産融資プラットフォームが攻撃され、600万ドルが流出した。8月には、広く利用されているオフライン型ビットコインウォレット、コールドカードがハッキングされ、デジタル資産を保管する安全な方法を巡る疑問が浮上した。

TRMラボのアジア太平洋地域政策責任者、ジーチン・アン氏は「こうした出来事が消費者の信頼を揺るがすことは理解できるが、重要インフラの安全措置をどのように強化する必要があるのか、また運営者にとってシステム全体の包括的なセキュリティーがなぜ不可欠なのかを浮き彫りにしている」と述べた。

原題:Bitcoin Hack Drains $320 Million From Crypto Network (1)(抜粋)

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