(ブルームバーグ):米国のディーゼル小売価格が上昇し、2022年半ば以来の高値を付けた。イラン戦争初期に記録した水準を上回り、最高値に迫っている。
米自動車協会(AAA)によると、全米平均の小売価格は2日、1ガロン=5.783ドルを付けた。ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー危機のさなか、22年6月に記録した過去最高の5.816ドルまであとわずかとなっている。
安価な給油所を探せるウェブサイトとアプリを運営するガスバディーで石油分析責任者を務めるパトリック・デハーン氏によれば、現在のペースが続けば、価格は7日のレーバーデーまでに最高値を更新する見通しだ。
中東情勢が供給を圧迫し続ける中、ディーゼル価格は今年急騰している。ウクライナによるロシア製油所への度重なるドローン攻撃も一段の上昇圧力となり、ロシア政府は輸出を禁止している。
ディーゼルは発電や暖房から輸送、農業に至るまで幅広く必要とされている。このため、給油所での価格変動、とりわけ値上がりは、インフレの先行きに対する消費者の見方や景況感に影響を及ぼす可能性がある。
11月の中間選挙を前に、生活費高騰への懸念の高まりに対応するトランプ大統領にとって、価格上昇は政治的な頭痛の種となっている。トランプ氏は今週、非公開の会合で精製各社に対し、国内のディーゼルやガソリンの生産を増やすよう求めた。
米エネルギー情報局(EIA)が2日発表したデータによると、米国のディーゼル在庫はこの時期として過去最低となっている。9月からディーゼルの需要がピーク期に入るだけに、在庫の少なさは深刻だ。
原題:US Diesel Hits Four-Year High as Wars Strain Global Supplies(抜粋)
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