(ブルームバーグ):米投資会社エリオット・インベストメント・マネジメントがドイツテレコムの相当規模の株式を取得するとともに、同社に対し米子会社TモバイルUSとの合併構想を断念すべきだとの意向を示している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、アクティビスト(物言う投資家)として知られるエリオットは、ドイツテレコムに対し、一層大規模な自社株買いなど、株主価値を引き出す別の手段を検討するよう求めている。関係者は非公開情報を理由に匿名で語った。
エリオットの姿勢は、ドイツテレコムのティム・ヘットゲス最高経営責任者(CEO)と対立するものだ。ヘットゲス氏は、両社を完全統合して世界最大の通信会社をつくることで、ドイツテレコムとTモバイルUSの関係を一段と緊密にする取り組みを進めている。ドイツテレコムはTモバイルUS株を約53%保有している。
ただ、この計画は既に逆風に直面している。ニュースサイトのセマフォーはこれまでに事情に詳しい関係者の話として、TモバイルUSの幹部がドイツテレコムとの統合に懸念を示していると報じた。
エリオットによるドイツテレコム株の正確な保有規模は現時点で明らかになっていない。ただ、影響力の大きい投資家が株主に加わったことで、ドイツテレコムが今後の対応を決める上で重要な要因となる可能性がある。ドイツの証券規則では、企業の発行済み株式の3%以上を直接保有する投資家には開示義務がある。
ドイツテレコム株は過去12カ月のフランクフルト市場で9%下落し、時価総額は約1380億ユーロ(約25兆3900億円)となっている。TモバイルUS株は同じ期間にニューヨーク市場で約27%下落し、時価総額は約2000億ドル(約31兆7500億円)となった。
エリオットの担当者からこれまでのところコメントは得られていない。ドイツテレコムの担当者は現時点でコメントを控えた。TモバイルUSの広報担当者もコメントを控えた。
原題:Elliott Builds Deutsche Telekom Stake, Opposes T-Mobile Merger(抜粋)
--取材協力:Kelcee Griffis.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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