(ブルームバーグ):米国の求人件数は7月に小幅増加し、レイオフ件数は減少した。労働需要は抑制された水準ながらも安定していることが示された。
今回の統計は、労働市場で採用も解雇も低調な状況が続いていることを示している。こうした傾向はここ数年の大半にわたって続いてきた。地政学的な不確実性や根強いインフレを背景に、雇用主は人員拡大に慎重になっている可能性がある一方、従業員の解雇にも消極的な姿勢を維持している。
求人件数の増加をけん引したのは、製造業、教育を除く州・地方政府、医療・社会扶助だった。製造業の求人件数は2023年12月以来の高水準となった。一方、娯楽・ホスピタリティー業の求人件数は21年以来の低水準に減少した。
レイオフ件数は今年1月以来の低水準に減少した。製造業のレイオフ件数は5年超ぶりの低水準となった。自発的離職率は1.9%に小幅低下した。同指数は、毎月自発的に離職する人の割合を示す。
7月の失業保険の新規申請件数も低水準にとどまった。ビザ、ウーバー・テクノロジーズ、マイクロソフトなどが大規模な人員削減を発表しているものの、レイオフが広範に及んでいないことを改めて示した。
今回の統計では、失業者1人当たりの求人件数が約1.1件だったことも示された。この比率は2022年のピーク時には2対1に達しており、労働需給のバランスを測る指標として米連邦準備理事会(FRB)当局者がしばしば言及している。
ケビン・ウォーシュFRB議長は8月28日、ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、労働市場について「かなり安定している」「完全雇用の状態と一致している」と述べた。離職率が比較的低い背景には、「パンデミック後に雇用主と労働者の間で大規模なマッチングの組み直しが進んだ」ことが一因だとの見方を示した。
4日に発表される政府の雇用統計では、労働市場の状況をさらに見極める手掛かりが示される。エコノミストは、8月の非農業部門雇用者数は5万5000人増になると予想している。7月には2万3000人減少していた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Job Openings Edge Higher in Sign of Stable Labor Demand (3)(抜粋)
(統計の詳細は表をご覧ください)
--取材協力:Mark Niquette.
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