AIブームの中核を担う半導体メーカー、米エヌビディアは26日、2028年度の売上高について強気の見通しを示した。AI支出の急増が勢いを失いつつあるとの懸念は和らいだ。

コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で「2028年度の売上高は約70%増加すると予想している」と述べた。ブルームバーグがまとめたデータによると、アナリストは同年度について約45%増を予想している。

さらにクレス氏は、より多くの供給を確保できればエヌビディアの成長は一段と速くなると述べた。「驚くべきことに、当社ほどの規模でも需要の加速が見られる」とし、「顧客の予測によると、当社の成長率は来年2倍になる」と語った。

クレス氏の発言を受けてエヌビディアの株価は4%強上昇した。

発表資料によると、8-10月(第3四半期)の売上高は1080億ドル(約17兆円)を中心に上下2%の範囲になる見通し。ブルームバーグがまとめたデータによると、アナリスト予想平均は1052億ドルだったが、一部には1100億ドルを超える予想もあった。粗利益率は約74%となる見通し。

エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)

急成長が何年も続いた後だけに、一部の投資家はバブルの可能性を懸念するようになっていた。また、エヌビディアがAI経済の企業と交わしている数多くの投資契約についても、循環的な取引によって業界の基盤が不安定になるとの懸念が生じていた。

ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は今回の決算発表で、需要は加速する一方だと述べた。また、同社の最新半導体シリーズ「Vera Rubin」の投入を強調した。

フアン氏は「AIインフラの整備は全速力で進んでいる」と述べ、「現在本格生産に入っているVera Rubinは、まさにこの局面に対応するために開発された」と語った。

エヌビディアは、AIモデルの学習や稼働に不可欠なAIアクセラレーターの供給企業で最大手であることから、同社の四半期決算は業界全体の状況を測る指標となっている。

5-7月(第2四半期)の売上高は前年同期比で2倍超の962億ドルとなった。一部項目を除く1株利益は2.22ドルだった。アナリストは売上高を925億ドル、1株利益を2.09ドルと見込んでいた。

エヌビディアの最重要部門であるデータセンター部門の売上高は890億ドルとなり、予想平均の858億ドルを上回った。アマゾン・ドット・コムやアルファベット傘下のグーグルなどを含む「ハイパースケーラー」と呼ばれる企業群が売上高の大部分を占めた。

原題:Nvidia Predicts That AI-Fueled Sales Surge Will Extend Into 2028(抜粋)

(CFOの見解や5-7月期決算などを追加し株価を更新します)

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