(ブルームバーグ):アンソロピックは、英AIクラウド企業エヌスケールが米ウェストバージニア州で開発するデータセンターのコンピューティング能力を利用するため、450億ドル(約7兆2000億円)を支払うことで合意した。新規株式公開(IPO)を前に、事業拡大に必要な処理能力を確保する取り組みの一環となる。
合意内容に詳しい関係者によると、エヌスケールはアンソロピックの需要に対応するため、出荷が始まったばかりのエヌビディアの次世代半導体「Vera Rubin(ベラ・ルービン)」を使用する。契約期間は6年間で、必要な電力は約460メガワットに上るという。この規模は、米国の約34万5000世帯の電力使用量に相当する。
対話型AI「Claude(クロード)」を手掛けるアンソロピックは、AIデータセンターの主要顧客の一社となっている。同社はここ数カ月、コンピューティング能力を確保するため、相次いで契約を締結。ネオクラウドのフルイドスタックとは500億ドル、インフラ新興企業ボルタ・インフラ・ホールディングスとは100億ドル、イーロン・マスク氏率いるスペースXとは450億ドルの契約をそれぞれ結んだ。
ロンドンを本拠とするエヌスケールにとって、ウェストバージニア州のデータセンターで有力顧客を確保することは、早ければ来月に実施する可能性があるIPOを控え、極めて重要となる。計画文書によると、キャンパス全体と敷地内の発電所の開発には約710億ドルを要する。
この施設は当初、マイクロソフトが利用すると見込まれていた。ただ関係者によると、マイクロソフトは今夏初めに同施設を使う計画から撤退し、代わってアンソロピックがテナントとなった。マイクロソフトはコメントを控えた。
原題:Anthropic to Pay Nscale $45 Billion for AI Computing Power(抜粋)
--取材協力:Dina Bass、Bailey Lipschultz.
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