エヌビディアが出資するAIクラウドコンピューティング事業者、Lambda(ラムダ)は、最大30億ドル(約4780億円)の資金調達に向け協議している。事情に詳しい関係者によると、来年の新規株式公開(IPO)につながる可能性がある。

半導体やその他のAIインフラへのアクセスを貸し出す「ネオクラウド」の一角を占める同社は、120億ドル以上の評価額での調達を検討している。非公開の協議について匿名を条件に関係者が明らかにした。資金調達を巡る協議は続いており、条件はまだ最終決定していないという。

今回の資金調達ラウンドを巡り、既に複数のタームシートを受け取っている。一部の関係者は、早ければ来年のIPOに向けた布石になる可能性があるとみている。

今年の売上高は15億ドルを超える見通しだと、複数の関係者が語った。

ラムダにコメントを求めたが、返答はなかった。

同社は昨年11月、TWGグローバルが主導した資金調達ラウンドで15億ドル超を調達した。ほかの出資者には、ベンチャーキャピタル(VC)のアンドラ・キャピタルや、グーグルの初期投資家スコット・ハッサン氏のファミリーオフィスSGW、OpenAI共同創業者のアンドレイ・カルパシー氏のほか、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメント、エヌビディアなどが名を連ねる。

AI半導体やインフラ関連企業に対する投資家の関心は今年、未公開・公開市場の双方で高まっている。データセンターを開発する英エヌスケールは、早ければ来月にも実施する可能性があるIPOで最大30億ドルの調達を目指している。AI技術を支える大型データセンターを建設・運営するクルーソーも、評価額が3倍になる可能性のある30億ドルの資金調達を巡り協議していると、ブルームバーグが7月に報じた。

こうした熱気を背景にIPOも相次いでいる。データセンター買収を目的とするブラックストーン・デジタル・インフラストラクチャー・トラストは、5月のIPOで20億ドルを調達。ブルックフィールドが支援するCsquare(シースクエア)は7月のIPOで12億1000万ドルを集めた。

スイッチは今月、上場の申請書類を当局に非公開で提出した。早ければ11月にも上場する可能性がある。ブルームバーグは7月、同社が新たな資金調達ラウンドを開始し、債務を含め500億ドル近い評価額を目指す可能性があると報じていた。

一方、ラムダの競合企業の株価は不安定な動きとなっている。クラウドコンピューティング事業者コアウィーブの株価は年初来で20%上昇しているものの、過去1週間で約2割下落した。アムステルダムに本拠を置くネビウス・グループの米国上場株は、6月の高値から26%下落した後も、年初来では約150%上昇している。

原題:AI Cloud Provider Lambda in Talks for $3 Billion Pre-IPO Round(抜粋)

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