(ブルームバーグ):トランプ米政権が、米国内で採用するH-1Bビザの外国人労働者について、新たに10万ドル(約1590万円)の手数料を課すことを提案していることが分かった。導入されれば、高度な技能を持つ外国人材を雇用する主要な手段に、多額の新たなコストが加わることになる。
国土安全保障省(DHS)が24日に公表した規則案によると、新たな10万3265ドルの手数料は、年間の法定発給枠の対象となるH-1Bビザの申請すべてに適用される。修士号取得者も対象となる。規則案は、この手数料について「合法的な移民制度を運営する連邦政府の費用の一部を賄うための専用の財源となる」と説明している。
今回の提案は、トランプ大統領が国外から採用したH-1Bビザ保有者に10万ドルの手数料を課す措置を裁判所が無効としたことを受けたものだ。この手数料はホワイトハウスの大統領布告で導入され、多くの雇用主の採用計画に混乱をもたらした。一方、学生など米国内でH-1B資格を認められた人には適用されていなかった。
また、DHSはF-1ビザを持つ外国人留学生が卒業後に就労できるオプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)への参加に、10万ドルの手数料を課す案も検討していると報じられている。
H-1B制度は法定枠により年間8万5000件に制限され、このうち2万件は上級学位取得者向けに確保されている。DHSは、発給枠の対象となる労働者から手数料を徴収することで、年間88億ドルの収入が見込まれると試算している。
規則案によると、新たな手数料はDHSのほか、労働省、国務省、司法省による米国の移民制度の運営・監督にかかる費用に充てられる。給付申請の審査、不正の検知、国家安全保障上の審査、システムの近代化の財源にも充てられる。
手数料収入の3分の2は、米市民権・移民局(USCIS)と、移民裁判所を管轄する移民審査事務局(EOIR)に配分される。
DHSは、すべての移民関連の申請について手数料を引き上げることも検討したが、米国内での雇用に関係しない人や申請にも負担が及ぶとして見送った。
原題:New $100,000 H-1B Fee Planned for Visa Workers Already in US (1)(抜粋)
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