教育不祥事に対する怒りの爆発と異例の大臣辞任
雇用への不満が高まる中、決定的な引き金となったのは、当局による一連の運営ミスでした。試験問題の漏洩が発覚し、全国の医学部入試が中止となり、220万人もの受験生が影響を受けました。同時期に、インド最大級の大学院試験でも相次いでミスが発生し、学生たちの我慢は限界に達しました。
若者たちは責任を問い始め、ゴキブリ運動はダルメンドラ・プラダン教育大臣を標的に定めて辞任を要求しました。さまざまな要因で蓄積された不満が、突如として大規模な政治運動へと発展したのです。
警察の許可が下りていない中、数万人規模の抗議者がニューデリーの国会議事堂へと行進しました。当局は警棒や催涙ガスで鎮圧に乗り出しましたが、抗議者たちはその場を動かず、警棒で叩かれ続けながらも「自分たちはゴキブリじゃない」「教育の重要性はわかっている。私たちはバカではない」と政府に訴え続けました。
この驚くべき事態に対し、普段は静観を決め込むモディ首相も異例の対応に乗り出し、怒りを鎮めるためにSNSへ動画を投稿しました。
そして7月下旬、ついにプラダン教育大臣が辞任に追い込まれ、ゴキブリ運動は歴史的な勝利を収めました。2014年にモディ政権が誕生して以来、世論の反発によって閣僚が辞任に追い込まれたのは初めてのことです。政府は不正行為への罰則強化を約束し、国家試験の見直しを行う特別委員会の設置を発表しました。
