なぜ「ゴキブリ」なのか?運動の発端とSNSでの拡散
なぜ、政治運動が「ゴキブリ」に例えられるようになったのでしょうか。事の発端は、インドの最高裁判所長官が法曹界についてコメントした際、「失業中の若者は寄生虫のようなものだ」と発言したことでした。国家の重要な役人が、若者たちに向かって「お前たちはダメだ」「お前たちはゴキブリだ」と言い放ったのです。
この不条理な状況に対し、当時アメリカで大学院を修了間近だったアビジット・ディープケ氏が、AIツールを使ってインターネットのミームを作成しました。このミームは瞬く間に拡散され、たった24時間で「ゴキブリ人民党(CJP)」と呼ばれる架空の政党が誕生しました。
「私はゴキブリみたいだ。崩壊したシステムの中でなんとか生き延びている。病気の時でさえ休みがもらえない」というSNS上での悲痛な叫びは、3億6700万人に上るインドの若者たちの多くに深い共感を呼びました。
5月の結成以来、この政党はInstagramで約2700万人のフォロワーを集め、その多くが実際にインドの路上へと繰り出したのです。
