(ブルームバーグ):トランプ米政権が不法移民の摘発・強制出国を強化する中、移民・税関捜査局(ICE)は最大2000万ドル(約32億円)を投じ、拘束した人に電気ショックを与える手袋型装置の導入を計画している。移民摘発を巡る実力行使のあり方と、行き過ぎた実力行使への懸念が改めて問われている。
導入が検討されている「GLOVE」は、皮膚に接触させると不快感を伴う電気パルスを発する装置。ICEの強制送還担当官や国土安全保障捜査局(HSI)の捜査官への配備が想定されている。国土安全保障省(DHS)は安全な摘発や強制出国に必要な装備を検討しており、使用する技術が法執行機関の方針や基準に沿っているか慎重に判断すると説明している。
米自由人権協会(ACLU)のジェン・ロルニック・ボルケッタ氏は、ICEの捜査官は「安易に実力行使に踏み切る」ことがすでに明らかになっていると述べた。
「小さなボタンを押すだけで手から電気ショックを与え、しかも周囲には見えないような装置を今後は身に着けることになるかもしれない」と話す。「外見では分からないように被拘束者に苦痛を与える手段を、移民当局の捜査官に持たせることは、市民にさらなる危害を及ぼし、説明責任の低下を招く処方箋だ」と述べた。
原題:ICE Wants Agents to Have Electric-Shock Gloves for Detainees(抜粋)
--取材協力:Myles Miller.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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