(ブルームバーグ):米国は、中国が先月、太平洋で大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行う際、十分な事前通知をしなかったと批判した。トランプ米政権は、拡大する中国の核戦力に対し、けん制を強めている。
米国務省当局者のビクトリア・ナイバーガー氏は、ジュネーブで開かれた軍縮会議で「透明性を確保し十分な通知を行うのではなく、中国政府は混乱を招き、挑発的な対応を選んだ」と述べた。
同氏が言及したのは、中国が7月6日に実施した、潜水艦発射型で核搭載可能なICBMの発射実験。影響を受ける可能性のある全ての国に事前通知をせず、通知を受けた国でも「良くても2時間前だった」と指摘した。
中国は米国の主張を否定し、実験に先立ち、十分に通知したと反論した。
中国の李馳江・国連ジュネーブ事務局次席常駐代表は同じ会議で、「中国は一貫して、安全かつ標準化された責任ある方法で大陸間弾道ミサイルの発射実験を行ってきた」と述べた。
その上で、「中国は米国などに事前通知し、発射実験がいかなる国の利益も損なわないよう、慎重かつ合理的な措置を講じた。中国の善意と責任ある姿勢を十分に示している」と語った。中国中央テレビ(CCTV)の報道による。
米国は、こうした発射について事前通知を行うとする声明に署名した41カ国の一つ。最近の「太平洋地域でのミサイル実験は、大半の国が採用する標準的な慣行に沿っていなかった」と改めて指摘した。
また米国は、拡大する中国の核戦力について透明性を高めるよう求めるとともに、核保有国である両国間で一段の安全措置を設けようとしている。
ブルームバーグが5月に公表した分析によると、中国は昨年、習近平氏が2013年に国家主席に就任して以来、最も速いペースでミサイル生産を拡大したとみられる。
米中両政府は、9月に予定される習氏の訪米に向けた準備を予定通り進めようとしている。一方、通商・テクノロジーを巡る規制の応酬が再び活発化し、脆弱(ぜいじゃく)な貿易休戦状態を揺さぶっている。
原題:US Criticizes China Over Nuclear Missile Test in Pacific Ocean(抜粋)
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