日銀の黒田総裁の任期が4月に迫るなか、全国銀行協会の半沢会長は次の総裁について、「市場との対話に期待したい」と述べました。
日銀の黒田総裁は4月8日に任期が満了するため、岸田政権は来月中にも次期総裁の人事案を国会に提示する見通しです。
全国銀行協会の半沢会長は、次期総裁に求めることを聞かれ次のように話しました。
全国銀行協会 半沢淳一会長
「次期総裁におかれましては、政策の予見性を高めるフォワードガイダンスを含めた市場との対話を行いながら、金融市場が健全に機能するよう適切な政策運営をしていただくことを期待しています」
半沢会長は、いずれ日銀は出口戦略をすすめることになると指摘した上で、その際には金融市場へのリスクを低減させるためにも、市場との対話に期待したいと述べました。
黒田総裁は先月、突然金融政策の修正を決めましたが、市場に混乱が生じ、対話が不十分だったとの指摘が相次いでいます。
また、日銀はきのう「共通担保資金供給オペ」と呼ばれる金融機関に低い利率で資金を貸し出して、さらなる国債の購入を促す政策手段を拡充しましたが、半沢会長は「市場金利に対して抑制効果が波及する可能性があると考えられる」と話し、「来週以降、どのように行われていくのか注視する」考えを示しました。

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