(ブルームバーグ):ロシアのプーチン大統領がウクライナのドローン(無人機)が自身の邸宅を標的にしたと主張し、交渉姿勢を見直す考えを示したことを受け、欧州指導者らは電話会議を開き、ウクライナ情勢について協議した。
オランダのスホーフ首相は30日、Xへの投稿で「強固な安全保障の保証を確保するためのわれわれの取り組みは、衰えることなく続いている」と述べた。また、いわゆる有志連合に参加するウクライナの支援国は来週会合を開く予定だと明らかにした。
電話会議にはドイツのメルツ首相、フィンランドのストゥブ大統領、ポーランドのトゥスク首相、欧州委員会のフォンデアライエン委員長も参加した。
インターファクス通信が伝えたところによると、ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、モスクワの北西400キロメートル余りに位置するノヴゴロド州の大統領公邸に対する攻撃があったとされる件を受け、ロシアは交渉姿勢を「強化」すると確認したが、具体的な内容は公表しないと述べた。
ウクライナのシビハ外相は同日、Xで「ほぼ1日が経過したが、ロシアは、ウクライナが『プーチン大統領の邸宅を攻撃した』との非難について、いまだに説得力のある証拠を何一つ示していない」と述べ、「そしてロシア側が証拠を示すことはないだろう。なぜなら、そのような証拠は存在しないからだ。そのような攻撃は起きていない」と強調した。
原題:European Leaders Discuss Ukraine as Russia ‘Toughens’ Stance
(抜粋)
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