(ブルームバーグ):ロシアは夜間にウクライナの首都キーウに対し、弾道ミサイルと攻撃用ドローン(無人機)による大規模攻撃を実施した。9人が死亡し、少なくとも30人が負傷した。ウクライナ当局は同盟国に対し、対ミサイル防衛能力の強化に向け、迎撃兵器の追加供与を求めた。
キーウのクリチコ市長はテレグラムで「キーウにとって恐ろしい夜だった。敵は弾道ミサイルで首都を攻撃した。住宅や非住宅の建物、そのほかのインフラが損壊または破壊され、市内5地区で火災が発生した」と述べた。
ウクライナ軍参謀本部はテレグラムで、ロシア軍が空中発射型と地上発射型のさまざまな種類のミサイルを使用したと説明した。確認された空からの攻撃手段は計358で、このうちミサイル35発とさまざまな無人航空機(UAV)185機が含まれていたという。
ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、弾道ミサイル「イスカンデル」約27発のうち迎撃できたのは1発だけだったとし、「理由は単純だ。防空システム『パトリオット』用の迎撃ミサイルがないからだ」と述べた。シビハ外相は、ウクライナの同盟国に対し、防空・ミサイル防衛システムと迎撃ミサイルの追加供与を緊急に行うよう求めた。
シビハ外相は「ウクライナの空の防衛を強化するあらゆる決定は人命を救う一方、あらゆる遅れは死者と戦争犯罪につながる。この戦争の行方を決めるのは空を巡る戦いだ」と述べた。
ゼレンスキー大統領によると、キーウではミサイルが住宅18棟、学校1校などを攻撃した。
ロシア国防省は声明で、夜間にキーウで攻撃した複数の施設について、ミサイル兵器やドローン、レーダーシステム、電子戦装備の製造、保管、輸送に使用されていたと主張した。
これとは別に、国防省は、黒海のオデーサ南方でウクライナの港に軍事物資を輸送していた船舶2隻も攻撃したと発表した。
ロシア側はまた、防空部隊が夜間にロシア各地とアゾフ海、黒海の上空でウクライナのドローン274機を撃墜したと発表した。
原題:Russia Hits Kyiv With ‘Horrific’ Missile Barrage, Killing Nine(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.