国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は、ワールドカップ(W杯)への外部資本受け入れを可能にする商業事業体の設立構想を撤回した。主要な地域サッカー連盟や有力クラブから強い反発を受け、方針転換を余儀なくされた。

31日夜の声明で「あらゆる意見に注意深く耳を傾けた結果、このプロジェクトは、支持の程度にかかわらず、当初掲げた目的の利益にならないほどの分断を生み出していることが明らかになった」と述べた。

構想では、W杯を含む放映権などのメディア権利を保有する新会社を設立する計画だった。インファンティノ会長は、この会社を200億ドル(約3兆1500億円)と評価し、その評価額を基に最大42億ドルの外部資本を調達しようとしていた。

一方、欧州サッカー連盟(UEFA)は、同構想が撤回されないならFIFA主催の大会をボイコットする方針を固めていた。

UEFA、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)、アジアサッカー連盟(AFC)は、この構想が十分な協議を経ずに策定されたと主張した。また、民間資本の導入によってFIFAのガバナンスや優先事項、収益配分が変わる可能性があるとの懸念を示していた。

レアル・マドリード、ユベントス、バイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムントなど欧州の有力クラブも、この構想への反対を表明し、クラブワールドカップなどFIFA主催の他大会にも影響が及ぶ可能性が生じていた。FIFA内部でも幹部がインファンティノ会長の構想に反対していた。

原題:FIFA Drops World Cup Stake Sale Plan in Setback for Infantino(抜粋)

--取材協力:Ira Boudway.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.