(ブルームバーグ):韓国の輸出は7月も力強い伸びを維持し、AI関連需要が引き続き景気を下支えしていることが示された。追加利上げを正当化する環境が一段と強まった格好だ。
産業通商資源省が8月1日に発表したところによると、営業日数の違いを調整した7月の輸出は前年同月比69.6%増加した。輸入は26.5%増加し、貿易黒字は303億ドル(約4兆7700億円)となった。営業日数を調整しないベースでは輸出は62.8%増となり、6月改定値の70.7%増から伸び率は鈍化した。
輸出拡大は今回も半導体がけん引した。AIやデータセンターへの投資が続いたことを背景に、半導体輸出は前年同月比178.8%増加したほか、コンピューター関連製品の輸出も404%増となった。
今回の統計は、エネルギー価格の上昇や地政学的緊張が他の産業の重しとなる中でも、外需が底堅さを維持していることを示している。これは、借り入れコストの上昇に耐えられるだけの景気の勢いがあるとする韓国銀行(中央銀行)の見方を改めて裏付ける内容となった。
韓国中銀は7月16日の金融通貨委員会で約3年半ぶりの利上げを決め、さらなる金利引き上げの可能性も示唆した。最近のエコノミスト調査では、大半が10月までに追加利上げが実施されると予想しているほか、一部は8月27日の会合で実施される可能性があると見込んでいる。
申鉉松総裁はその後、政策当局はなお追加利上げが必要と考えていると発言。ただし、その時期やペースはインフレ率、経済成長、金融安定の動向次第になるとしている。
韓国政府は、AI関連投資が輸出と内需を引き続き押し上げることで、今年の経済成長率は3%になると見込んでいる。この予想は韓国中銀と国際通貨基金(IMF)の見通しを上回っている。
申総裁は、韓国中銀が5月時点で示した今年の成長率2.6%という予測は現在では低すぎるとし、輸出、設備投資、個人消費が予想以上に強いことを踏まえ、8月には「大幅に」上方修正されるとの見方を示した。
地域別では、中国向け輸出が96.2%増加したほか、米国向けは68.7%増となった。欧州連合(EU)および東南アジア諸国連合(ASEAN)向けも堅調を維持し、半導体をはじめとするAI関連製品への需要が持続していることを反映した。
原題:South Korea’s Exports Extend Momentum as Chip Boom Persists (1)(抜粋)
(第3段落以降に半導体輸出などを追加して更新します)
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