米IT大手オラクルのデフォルト(債務不履行)リスクを反映するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッド(保険料率)が20日、世界的金融危機が厳しさを増した2008年末以降の最高水準を再び更新した。巨額のAI投資が利益を生むかどうか不安が再び高まり、オラクルの既発債も売られた。

ICEデータサービスによると、オラクル社債のデフォルトに備える保証コストを反映する5年物CDSスプレッドは20日、年率約2.03ポイントと、17日に付けた1.9823ポイントを上回り、集計開始(08年末)以降で最も高くなった。

一方、債券価格報告システムのトレースのデータによれば、オラクルの2056年満期社債(表面利率6.7%)のスプレッド(米国債に対する上乗せ利回り)は約8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し、 263bpを付けた。2036年満期社債(表面利率5.7%)のスプレッドは205bpと、約9bp拡大した。

オラクルにコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

中国のAIスタートアップ、月之暗面(ムーンショットAI)が先週、米国の最先端AIに迫る性能を持つと主張する新型モデル「Kimi K3」を公開したことで、米テック企業決算を控え、巨額設備投資の業績への影響を巡る懸念が再燃した。オラクルは9月9日に決算を発表する予定だ。

原題:Oracle Credit Risk Hits Near 18-Year High on AI Debt Load Angst(抜粋)

--取材協力:Charlotte Plaskwa.

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