かんぽ生命保険の野村裕之執行役・運用企画部長は、長期金利が3%に接近する中でも同社として投資を急がない考えを示した。

野村氏は17日のインタビューで、長期金利の水準を「魅力的と考える市場参加者は多い」とした一方、同社としては「不確実性が非常に大きいため投資タイミングの分散を意識しており、今は焦って積むことはない」と述べた。2兆円弱の償還資金を円金利資産に振り向ける計画に変わりはないという。

日本銀行がインフレに対して後手に回るビハインド・ザ・カーブに陥らないよう「利上げすることが市場の信頼感につながる」とも野村氏は指摘。日銀は「10月に利上げする可能性が高い」と予想しており、実現すれば国債投資に安心感が生じると話した。

長期金利は今月9日に2.9%と30年ぶりの水準に上昇した後、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国内債保有比率引き上げへの期待から上昇が一服している。一方、市場では3%が国内投資家の買い需要を見極める重要な節目として意識されている。

野村氏は「利上げ継続や政府の責任ある積極財政により長期金利が3%まで上昇しても全く驚くことではない」とし、「3%近くになれば投資家の買いが入ってくる」とみている。3%を超えるとすれば「日銀のビハインド・ザ・カーブや財政規律の緩みに対する市場の厳しい視線の反映だろう」と予想した。

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