英銀バークレイズは、韓国のサムスン電子と提携して米国で新たなクレジットカードを発行する。ロンドンに本社を置く同行は、米消費者向け事業の規模拡大と提携先の一段の多様化を目指す。

電子メールで送付された発表資料によると、サムスンが米国でクレジットカード事業を展開するのは初めて。サムスン製品を購入する顧客に新たな支払い選択肢を提供し、キャッシュバック特典も付与する設計だと、両社は共同発表で説明した。

バークレイズは航空会社やクルーズ船運航会社などとクレジットカードで提携しているが、近年は対象を広げている。米消費者銀行部門は2024年、ゼネラル・モーターズ(GM)と提携してカード二種類を発行。昨年10月には、消費者向け個人ローン組成プラットフォームのベスト・エッグを8億ドル(約1300億円)で買収することで合意した。

バークレイズが発行する「サムスン・ギャラクシー・カード」は年会費無料で、米国内のサムスン店舗やオンラインでの購入に対し、5%のキャッシュバックを提供する。動画配信サービスでは2%を還元し、このほかにも特典を設ける。

バークレイズ米消費者銀行部門のデニー・ニーロン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、サムスンとの提携について「バランスの取れたポートフォリオ構築の一例だ」と述べた。

ブランドとの提携を巡っては「非常に活発な市場であり、今後も主導的な立場を維持する考えだ」と語った。

米消費者銀行部門の1-3月(第1四半期)の収入は9億8300万ポンド(約2150億円)と、前年同期比14%増えた。顧客の購入活動の活発化と事業拡大が寄与した。

サムスンの競合であるアップルもクレジットカード事業を手掛ける。アップルは従来、ゴールドマン・サックス・グループと提携していたが、ゴールドマンは消費者向け事業への参入で苦戦。アップルは今年初め、同事業の提携先をゴールドマンからJPモルガン・チェースに変更すると発表した。

原題:Barclays Partners With Samsung to Launch US Credit Card (1)(抜粋)

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