(ブルームバーグ):香港取引所は、世界の主要市場と足並みをそろえるため、株式取引時間の延長を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。昼休みを廃止する案も浮上しているという。
関係者によると、香港取引所はここ数週間で、主要証券会社やトレーディング業者に複数の案を示した。非公開情報だとして匿名を条件に明らかにした。
関係者によれば、一つの案では、株式取引の開始時間を現行より30分早い現地時間午前9時(日本時間同10時)とし、正午から1時間設けている昼休みを廃止することが提案されている。
香港は中国本土や東京と並び、昼休みを維持している数少ない主要取引所の一つだ。取引時間を巡っては金融ハブである香港の500社超の証券会社の間で長年議論が続いており、取引時間延長を巡っては2012年に抗議活動も起きた。
関係者によると、香港取引所は米市場の取引開始直後の時間帯に対応するため、午後8時から午前0時までを想定した時間外取引の導入も検討している。一方で、清算・決済の時間を確保するため、現行の午後4時の取引終了時刻は維持する方針だという。
関係者の一部によれば、夜間取引を導入する場合は、投資家の関心が高い大型株に対象を限定する見通しだ。香港取引所は米国預託証券(ADR)も上場している銘柄の売買を活性化させたい考えだという。
初期段階の聞き取りでは、市場参加者の一部は夜間取引に懐疑的な見方を示している。香港では依然として取引コストが高く、投資家は香港の夜間取引ではなく、米上場のオプションを利用してヘッジする方を選ぶ可能性が高いと、関係者の一部が述べた。
関係者によると、香港取引所はなお複数の案を検討しており、内容は変更される可能性がある。今後、案がより具体化した段階で、年内に幅広い市場関係者から意見を募る予定だという。
香港取引所はブルームバーグの問い合わせに対し、国際金融センターとしての香港の競争力を継続的に高めることに取り組んでいるとした上で、取引時間を含め、市場へのアクセス向上につながる施策を検討していると説明した。
また、現物市場の取引延長については、さまざまな案を定期的に検討しているものの、現時点では「ごく初期の検討段階」にあるとした。将来的な変更については、市場への影響や関係者の意見、ストックコネクトを含む接続体制などについて評価する必要があるとしている。
香港証券先物委員会(SFC)は、取引時間の見直しについて市場への影響を見極めるため、香港取引所と予備的な協議を行っており、今後も市場関係者と緊密に連携していく考えを示した。
原題:Hong Kong Mulls Longer Stock Trading Hours, Ending Lunch Break(抜粋)
(第5段落以降を追加し更新します)
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