(ブルームバーグ):サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会決勝で、スペインがアルゼンチンを延長戦の末、1-0で破り、2度目の優勝を果たした。途中出場のフェラン・トーレスが決勝点を挙げた。
スペイン語圏同士の対戦となる決勝は1930年大会以来初めてで、メットライフ・スタジアムに約8万人を集め、ニューヨーク時間19日午後3時(日本時間20日午前4時)過ぎに始まった。
スペインがボールを支配する展開となり、メッシにとって最後のワールドカップとなる可能性があるアルゼンチンは決定機をほとんどつくれなかった。ただ、両チームとも明確な得点機は限られた。
アルゼンチンは後半終了間際、MFエンソ・フェルナンデスが退場処分となり10人での戦いを強いられた。試合の大半でスペインの得点を阻止する展開だっただけに、大きな痛手となった。

ニューヨーク市クイーンズ地区では、文化施設カサ・ガリシアに集まったスペインサポーターが、歓声を上げたりチャントを歌ったりして優勝を祝った。試合中はもどかしさや緊張感に包まれていたが、トーレスが決勝点を決めると歓喜が爆発。スペイン代表の赤いユニホームを着た男性がドラムを打ち鳴らし、少年はスペイン国旗を手に会場内を駆け回った。
推計18億人が視聴すると見込まれたこの試合では、ワールドカップ決勝として初めてハーフタイムショーが実施された。マドンナがブラジルサッカー界のレジェンド、ロナウド、ロナウジーニョ両氏と共に登場し、BTS、ジャスティン・ビーバー、シャキーラ、マペッツも出演した。ショーは11分余りで終了したが、観客の多くは席を立たず、シャキーラが2026年ワールドカップ公式ソング「Dai Dai」を披露すると会場は大合唱に包まれた。
トランプ米大統領の来場に備えて警備が強化され、開門はキックオフの4時間前となった。同スタジアムで行われた最初の2試合を受け、主催者は観客を正しい座席へ案内するための案内表示やボランティアを増員した。
ピッチを囲むVIPスイートには政治家や著名人が集まり、史上最も高額なスポーツイベントになる可能性がある一戦を観戦した。試合前には高級ホスピタリティーパッケージが最高400万ドル(約6億5000万円)で取引されていた。
トランプ大統領はメラニア夫人、国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長と並んで観戦した。中継では、W杯の優勝トロフィーとみられるものに手を添える様子も映し出された。
スペイン国王フェリペ6世やサンチェス首相、ニューヨーク市のマムダニ市長も会場を訪れた。一方、アルゼンチンのミレイ大統領は験担ぎのため現地入りを見送った。メキシコのシェインバウム大統領とカナダのカーニー首相も観戦した。
会場にはビヨンセ、ジェイZ、ウィル・フェレル、ティモシー・シャラメ、マット・デイモン、ミック・ジャガーのほか、バスケットボール界のジェイレン・ブランソン、ビクター・ウェンバンヤマらも姿を見せた。
FIFAはここ数週間、決勝戦のチケットを段階的に販売してきた。その販売方法が不透明だとして、米国とドイツで訴訟も起きている。
「私は早い段階で購入できた幸運な一人なので、不満はない」と、投資銀行フーリハン・ローキーのマネジングディレクター、ブランドン・ウンさんは話した。10枚のチケットに6万ドルを支払ったという。「今大会は大いに盛り上がった」と振り返る。
ポテトチップスやビール、ホットドッグなどの売り上げも過去最高を更新する見通しだ。ブラジル対モロッコでは、2014年のスーパーボウル以降、同スタジアムで開催されたイベントとしては最高の飲食売上高を記録した。
メットライフ・スタジアムの売店では、ソフトドリンクが6ドル、ホットドッグが8.50ドル、チキンテンダーは最高19ドルで販売された。ノンアルコールビールは14ドル、アルコール飲料は17-20ドルで、購入は1回につき1人2杯までに制限された。

原題:Spain Wins Second World Cup Title in Extra Time Over Argentina(抜粋)
--取材協力:Miles J. Herszenhorn.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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