(ブルームバーグ):ロシアの6月の原油生産は、ウクライナによる石油インフラへのほぼ連日にわたる攻撃を受け、少なくとも2年半ぶりの低水準に落ち込んだ。
石油輸出国機構(OPEC)の月報によると、ロシアの原油生産は日量平均892万8000バレルだった。
このデータは、ロシアの石油産業が強い圧力にさらされている実態を浮き彫りにしている。ウクライナによるドローン(無人機)攻撃で国内の製油所が処理能力を縮小する中、ロシアは減少する原油生産量の多くを海外に販売せざるを得ない状況にある。
OPECが2次情報に基づいてまとめたデータによると、6月の生産量は、OPECと非加盟産油国で構成するOPECプラスの合意でロシアに求められた生産水準を日量83万4000バレル下回り、5月の改定後の水準と比べても日量6万1000バレル減少した。

6月の生産量は、ロシアを含むOPECプラス全体の月次原油生産統計が公表されている最も古い時点である2024年2月以降で最低だった。23年初頭までさかのぼってブルームバーグがまとめた別の生産データでも、24年2月以前は今年6月の水準を上回る生産量が示されていた。
ロシアの石油精製を巡る危機は燃料の不足の主因となっている。最近は原油価格が落ち着きを見せる一方で燃料価格は上昇しており、政府は主要製油所が攻撃で損傷し操業停止に追い込まれたことを受け、軽油、ガソリン、ジェット燃料の大半について海外向け販売を禁止している。
ブルームバーグが両国の公表資料を集計したところ、過去100日間でウクライナはロシアの燃料生産施設に約50回の攻撃を実施し、国内34カ所の大規模製油所のうち少なくとも24カ所に被害を与えた。その大半はロシアの主要石油会社と関係する施設だった。
この結果、ロシアの製油所稼働は20年以上ぶりの低水準に落ち込み、石油会社は原油輸出の拡大を余儀なくされた。ブルームバーグがまとめたタンカー追跡データによると、6月28日までの4週間平均の海上原油輸出量は日量413万バレルと、ロシアが22年にウクライナへの全面侵攻を開始して以来の高水準となった。それ以前は、ロシア産原油のより多くがパイプラインを通じて西欧へ輸送されていた。
原題:Russia’s Oil Output Falls to Lowest in at Least 2 1/2 Years(抜粋)
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