(ブルームバーグ):米共和党の重鎮リンゼー・グラム上院議員(サウスカロライナ州選出)が11日、死去した。71歳だった。
グラム氏はトランプ大統領に懐疑的な立場から最も強力な盟友の1人へと転じた外交政策強硬派。グラム氏の事務所が公表した首都ワシントンの監察医による暫定的な見解によると、死因は「動脈硬化性心血管疾患による大動脈解離」で、動脈硬化で硬くなった血管が裂けたという。グラム氏は10日までウクライナの首都キーウを訪問しており、その後ワシントンに戻り、12日朝にNBCの番組「ミート・ザ・プレス」に出演する予定だった。
NBCによると、11日夜にグラム氏の自宅から「心停止」との通報を受け、救急隊が出動した。報道は警察無線の音声を引用した。監察医は、毒物検査など全ての検査が終了するまで死亡診断書の作成は保留するとした。
トランプ大統領は12日、「ミート・ザ・プレス」に電話出演し、11日の午後7時ごろ、ウクライナから戻った直後のグラム氏と話したと明らかにした。また、グラム氏は投票時に写真付き身分証明書(ID)の提示を義務付ける法案の成立を支援すると約束していたと述べた。同法案は物議を醸している。
トランプ氏がグラム氏の訃報を聞いたのは午前1時ごろだったという。
これに先立ち、トランプ氏はSNSへの投稿で、グラム氏を「私がこれまで知った中で最も偉大な上院議員の1人」とたたえた。また、米国内の半旗掲揚を11日夕方まで命じた。
グラム氏は、2003年から上院議員だった。それ以前は1995年から2003年まで連邦下院議員を務め、その前にはサウスカロライナ州議会議員を歴任した。2019年から2021年までは上院司法委員会の委員長を務め、直近では上院予算委員会の委員長だった。
5期目を目指していたグラム氏は、6月9日の予備選で勝利。保守地盤として知られるサウスカロライナ州で、小児科医の民主党候補アニー・アンドリュース氏と対決する予定だった。同州のマクマスター知事(共和党)がグラム氏の残りの任期を務める後任を指名する見通しで、有力候補の1人としてジョー・ウィルソン下院議員の名前が挙がっている。
原題:Lindsey Graham, Senate Hawk Turned Trump Ally, Dies at 71 (6)(抜粋)
(第2段落以降に死因などを追加して更新します)
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