トランプ米大統領が米国とイランの停戦は「終わった」と発言した後も、ホルムズ海峡の航行を巡る船主の判断は分かれている。

ブルームバーグは、ここ数週間に同海峡を航行した船舶を保有する船主5社を取材した。このうち3社は、ホルムズ海峡を安全に航行できるか慎重に見極めていると回答。一方、2社は現時点で運航方針を変更していないとした。

原油輸送の行方を占う上で焦点となるのは、超大型原油タンカー(VLCC)の保有隻数で世界最大の長錦商船(シノコー)グループの対応だ。7日には、同社の船舶1隻が攻撃を受けた。シノコーと取引のある船舶仲介業者3社によると、現時点では同社の航行方針に変更があったとの連絡は受けていないという。

足元では、米国とイランが全面戦争に逆戻りするリスクが高まったとの見方が広がっている。トランプ氏は8日、イランに追加攻撃を加える可能性があるほか、同国の港湾に対する海上封鎖措置の再開もあり得ると警告した。

こうした状況では、ホルムズ海峡を巡る原油輸送がどこまで維持されるか、ひいては世界の原油価格がどう動くかは、少数の船主の判断に左右される可能性がある。

これまで船舶をホルムズ海峡に送り出してきた船主2社は、引き続き航行を続ける姿勢を示した。ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、両社の船舶は米国がイランへの攻撃を再開した後、夜間に同海峡を通過した。

8日のホルムズ海峡では、イラン領海を避ける代替航路となっているオマーン側を航行する船舶は少なかった。緊張の高まりを受け、位置情報を発信せずに通航する船舶が増えている可能性がある。また、一部のタンカーは船団を組んでペルシャ湾を出るため、1日当たりの通航隻数は変動しやすい面もある。

原題:Shipowners Wrestle With Hormuz Risks as US-Iran Deal Crumbles(抜粋)

--取材協力:Alaric Nightingale.

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