トランプ米大統領は、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の迎撃ミサイルについて、ウクライナでの生産を認める方針を示した。

トランプ氏はトルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ウクライナのゼレンスキー大統領と並んで登場し、「ライセンスを供与する」と述べた。さらに「製造方法も教える」と語った。ウクライナにとってパトリオットは、ロシアの攻撃を迎撃する上で重要な兵器だ。

ウクライナ政府は、5年目に入ったロシアとの戦争で防空態勢を維持するため、パトリオット迎撃ミサイルの追加供与が急務だと訴えていた。しかし、この防空システムを製造しているのは現在、米国だけで、世界的に在庫も不足している。このため、ウクライナはパトリオットの国内生産を認めるよう求めてきた。

トランプ氏は、ライセンス生産は近く始まるとの見通しを示し、米国のメーカーがウクライナに赴いて製造方法を指導するとした。トランプ氏は「かなり早く生産できると思う」と述べ、「ウクライナには兵器を製造する高い能力がある」と語った。

トランプ氏が方針を実行に移せば、ここ数日、パトリオット迎撃ミサイルの追加確保を最優先課題としてきたゼレンスキー氏にとって大きな成果となる。ウクライナ軍は今週前半のロシアによる攻撃で、高速弾道ミサイルを1発も迎撃できず、防空システムの在庫が減少している実情が浮き彫りとなった。

ゼレンスキー氏は、「素晴らしい考えだ。われわれには必要だ」と述べた。

トランプ氏とゼレンスキー氏は、欧州首脳がトランプ氏の関心をロシアとウクライナの戦争へ向け直し、ロシアのプーチン大統領にウクライナとの新たな交渉に応じるよう働きかけることを期待する中で会談した。

原題:Trump Says He Will Let Ukraine Make Patriot Missiles (2)(抜粋)

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