(ブルームバーグ):マンチェスターの前市長で、英国の次期首相就任が確実視される与党労働党のアンディ・バーナム議員は、今後閣僚人事の検討に入るが、特に意見の分かれる財務相の人選は、次期政権の方向性を決定付けることになりかねない。
次期財務相には、労働党の党首経験者で、現政権のエネルギー安全保障・ネットゼロ相を務めるエド・ミリバンド氏の起用が有力視されている。ミリバンド氏はスターマー首相の退陣を後押し、バーナム氏に経済政策で助言を行うなど、同氏を権力の座に近づける重要な役割を果たした。
そうした経緯もあって、ブックメーカー(賭け専門業者)のオッズ(倍率)を見る限り、リーブス財務相の後任はミリバンド氏が本命と見なされ、穏健左派の同氏が政府の借り入れを増やすのではないかと投資家は不安を募らせている。
財務相の他の候補としては、ストリーティング前保健相やクーパー外相、マフムード内相らの名前も挙がっていた。
労働党議員の多くは、右派ポピュリスト政党「リフォームUK」に有権者が流れる一因となったネットゼロ政策に関係するミリバンド氏に政権ナンバー2のポストを与えれば、どのような結果を招くか恐れている。
エクセター大学のハリー・ピッツ教授(政治経済学)によれば、ミリバンド氏の選任は、ポピュリスト的な右派ではなく、左派の有権者への戦略的働き掛けと受け止められそうだ。同教授は「バーナム氏のプロジェクト全体を最終的に特徴付けることになりかねない重要な決定だ」と指摘した。
バーナム氏の陣営とミリバンド氏の広報担当はコメントを控えた。バーナム氏の準備状況に詳しい関係者は、同氏は閣僚人事の前に政策と方針を検討しており、そちらの詳細にまず注目すべきだと語った。
労働党は7月9-16日に党首選の立候補を受け付け、対立候補が現れなければ、バーナム氏が17日に党首となり、20日に首相に就任する見通しだ。同氏は党首選の勝利が確実になるまで閣僚人事を発表しない方針という。
原題:Andy Burnham’s Call on Ed Miliband Could Shape His Premiership(抜粋)
--取材協力:Lucy White、James Woolcock、Selina Chen、Jacob Reid、Alice Gledhill.
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