完全自動運転AIの開発を手掛けるスタートアップの「チューリング」(東京都大田区)は、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の投資部門などから約126億円を調達したと発表した。同社はAMD製GPUの採用も開始しており、完全自動運転システムの商用化に向けた取り組みを加速させる。

同社はAMDベンチャーズや三菱商事などを引受先として第三者割当で約68億円を調達したほか、三菱UFJ銀行と58億円の融資契約を結んだ。事情に詳しい関係者によると、現在の企業評価額は960億円。

同社の最高財務責任者(CFO)の盛島正人氏によると、AIの学習と推論に、従来エヌビディア製GPUを採用してきたが、現在はAMD製が10%を占める。AMD製を採用したのは、GPU調達先の多様化とコスト低減が狙いだったという。

同社は早ければ2028年にも、乗用車や無人ロボットタクシー向けソフトウエアの提供開始を目指している。昨年には、東京・お台場で実施された試験走行に成功。現在は交通量の多いほかのエリアで実証実験を重ねている。

同社の盛島氏は、「ようやく技術的な伸びが出てきて、自動車メーカーやサプライヤーにお見せできるものが増えてきた」とブルームバーグに述べた。

国内では、自動運転の商用化に向けた取り組みが進んでいる。日産自動車は、英AIスタートアップのウェイブ・テクノロジーズ、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと協業して、26年後半に東京でロボタクシーの試験運転を目指している。

(企業評価額を追加しました)

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