米エヌビディアのサーバー製造受託企業である鴻海精密工業は、四半期売上高が市場予想を上回る伸びになったと発表した。AI需要が引き続き堅調であることを示す内容となった。

5日の発表によると、6月の売上高は前年同月比52%増加した。ブルームバーグの試算では、これにより4-6月の四半期売上高は約40%増の2兆5100億台湾ドル(約12兆8300億円)となった。市場予想平均は2兆3700億台湾ドルだった。

鴻海は、エヌビディアのAIアクセラレーターを搭載するサーバーの組み立てを手掛けることで、AIハードウエア分野の主要企業としての地位を確立している。アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトは、今年のAI関連投資に約7250億ドル(約117兆円)を充てる計画だ。過剰設備への懸念や、AI技術をどのように収益化するかを巡る疑問が根強い中でも、投資は拡大している。

また、大量の電力を消費するデータセンター建設が加速していることへの懸念も、中東での紛争開始以降に高まっている。同紛争は世界の海上輸送ルートや天然ガス価格への圧力も強めている。

同社は3月、AI需要の勢いが続くことを背景に、2026年の売上高が大きく伸びるとの見通しを示した。売上高の相当部分はアップルのiPhoneやMacBookの組み立てによるもので、最新のiPhone 17シリーズが好調な評価を得れば、その恩恵を受ける立場にある。

一方、多くの電子機器メーカーと同様に、鴻海はスマートフォンやパソコン、サーバーなど幅広い製品で使用されるメモリーチップの供給不足に直面している。ただ、同社幹部は、この供給逼迫(ひっぱく)が主要顧客向けに製造する高価格帯のスマートフォンやコンピューター製品の需要に大きな影響を与えることはないとの見方を示している。

原題:Nvidia Supplier Hon Hai Reports Surging Sales on Solid AI Demand(抜粋)

--取材協力:Twinnie Siu、Stanley James.

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